「私ってレズかも?」と悩んだとき、考えてみてほしいこと

LGBT

2016/10/21

顔出しをいとわず、案外サクッと「女好きです♡」と公言してしまう小倉(@ogr8beat)です。

TPO を考える必要がなければこの通りちょっとした少年のような外見を貫きますし、「好みのタイプ? 可愛ければなんでも」と己のクズさをオブラートに包む気もない返答をするのでお察しレベルではあるのですけども。

そんな私なので、「私もレズビアンかもしれない」という相談を受けることがあります。

平均寿命80歳オーバーの日本においてまだまだ若輩者ですが、小学生で孤独死を覚悟したマセガキがアラサーに至った今、その問いにどう答えるのか。悩んでいる若い方に向けてあけっぴろげに回答してみようと思います。

セクシュアルというのは細分化していくとものすごい数にのぼります。ここでいう「レズビアン」は自身を女性と認識し、同じ女性に恋愛感情や性的欲求も抱く女性を指すこととします。

気になるあの子の股ぐら、舐めたい?

しょっぱなから下品で申し訳ないのですが、結論はこういうことだと思っています。

ここで重要なのは「舐めることができる(can)」ではなく「舐めたい(want)」なのかということ。ご存知のとおり、レズビアンは大まかに以下の分類で分けられます。

  • タチ:性行為の際に能動的な人
  • ネコ:性行為の際に受動的な人
  • リバ:どちらもしたい人

男女の性行為において、双方ともおくちでの行為はさして珍しくはないよう(たぶん)

ならば尚更、凹凸の凸がない私にとっては珍しいだの珍しくないだの以前に必須です。手も口も足も頭も目も、相手を悦ばせるためなら自分がもつ部位はなんでも使いますし使いたい。

タチは男性役、ネコは女性役というと分かりやすいと思いますが、その一般的と思われる行為を「できない」「したくない」ならレズビアンではない可能性が高いのは明白です(※ややこしくなるのでアセクシャルは除外)。

男性ならいけるかも…というならあなたはストレート(異性愛者)なのでしょうし、どちらもOKならバイセクシュアル(両性愛者)かなぁというのが個人的な線引きです。

小難しい蛇足になりますが、異性に対する口淫は自分と違う形状だからこそ可能でありフツウなのだと考えています。排泄器官でもあり、女性なら生理のことも熟知しており、語弊があるかもしれませんが汚いというか非常にプライベートな部位です。そんな自分とは違うモノだから、生理的な嫌悪感が湧きにくい。
同じなのに嫌悪感どころかむしゃぶりつきたいというのは、私ももちろん正統派の異常、立派なマイノリティだろうと思うのです。

もちろん、強迫性障害としての潔癖症であれば性別に関わらずムリでしょう。ただし、その他で潔癖症のケがないのに性行為だけがムリなら、そもそも潔癖症というよりは性的欲求をもたないアセクシャルの方が可能性としては高いです。

とりあえずヤってみたいという心理

これは特に「やってみないと分からない」という無鉄砲さゆえに思春期の若い世代に多い問題です。

異性との性行為には妊娠の可能性や痛みへの恐怖などの弊害があります。その点、同性なら大丈夫そう!というもの。

児童福祉法もあることだし、自分のケツを自分で拭けないうちはダメ! 第一さすがに犯罪者になるのはちょっと……というのがおそらく大人としての正しい回答でしょうが、とりあえず置いておいて。

そういう心意気からの同性との性行為が可能かどうかといえば、もちろん相手さえいれば可能です。

相手を同性にすることでリスクを減らし、AV で見たような快感だけ享受したいという同じような欲求を持つ相手だったり、自分がレズビアンなのか悩んでいて実践で判断しようという相手だったり、レズビアンを自認しつつ「据え膳食わぬは男の恥」をモットーとする私のようなクズでチャラついた相手だったり、相手を見つけてしまえば可能です。

では、レズビアンでタチの私がそんな誘いを受けたとして、どう思うか。

おぐら
おぐら
こいつ傲慢やな…

リスクがないから同性をパートナーに選んでいるわけではありません。好きな人が同性であり、好きな人とのそういった行為が自分にとっては自然であるからこそです。

バイセクシャルの女性が好きになった同性とというのは十分頷けますが、真剣に恋愛している人間にとっては虫がよすぎるというか、とりあえずお試しで! 気持ちいいんだろうから! ね! というのは、LGBT たちの気持ちを踏みにじっているのとさして変わりないとは思いませんか?

それでも全然いいよーという LGBT はいるでしょうし、私も実際ノンケとオアソビをしないわけではありません。でも心の中では「貞操観念が低いんだな。道徳的、人道的な “相手の気持ち” を考えられない人なんだな」と思っています。マジメに生きているレズビアンたちにとってはもっと不愉快でしょうね。

そもそも「やってみよう!」と思う人の大半がネコ前提(私調べ)。攻めたい欲もない人がべろべろ舐められるかって絶対ムリだろうし、同じ考えで集まった2人のうち片方が都合よくタチ気質でアンアン鳴かされるアタシ……って状況自体がエロに傾倒しまくった少女マンガという名のティーンズマンガによる幻想ですよね。AV を観て「無理やりされても女は気持ちいいんだ!」と信じこむドアホな男性と同じくらいアホじゃないですか?(本音)

レズなら喜んでご奉仕するだろうと思っているのか知りませんが、セクシャルマイノリティの人々はそれなりに存在します。つまり相手に困っているわけではないので、同タイプの人たちでやりたくもないご奉仕を頑張り合った結果、大したことねーなという感想を抱くのが関の山な気がします。

さらに蛇足ですが、女性の性的快感については感情が最重要といっても過言ではありません。もともと持つ何らかの好意だったり、その場の雰囲気によってアゲられた感情だったり、そういうものがなければ盛り上がりもしないしスポーツ以下です。

お試し体験も結構ですが、それは「本当の気持ちよさ」や「本当のレズ診断」にはなり得ないでしょう。

セクシュアルは固定しなければならない?

私はレズビアンだ! バイセクシュアルだ!などとはっきり自覚・実感したのならまだしも、悩んでいる段階で固定する必要はないと考えています。

私は今のところ女性としか付き合っておらず、レズビアンだという自覚も実感も覚悟もあってそう名乗っています。しかし、もし万が一、今後異性を好きになって交際する未来があるかもしれません。ないと思いますが将来のことなんて分からないので、断言はできないという意味です。

感情には形がありません。実体として見ることもできません。信用ならないと言っているのではなく、変わりうるものだということです。

日本の土地柄のせいなのか、なにかに所属していたい、固定していたいというのは十分理解できます。が、曖昧だからといって疎外されるものでもないのですよね。

そもそもセクシュアルやジェンダーというのは多様性があり、ともすれば曖昧なものだからです。「私ってレズかも?」→「私はレズです」→「やっぱ違いましたバイでした」と流れていっても、それは非難されるべきことではありません。「判明した」以上でも以下でもないです。

以前「LGBT女性のためのiOSアプリ「LING」を使ってみたまとめ」という記事を書きました。

このアプリはレズビアンやバイセクシュアル、トランスジェンダーなどセクシュアルマイノリティ(LGBT)の女性のみをターゲットとしたSNSです。このプロフィールにもセクシュアルを選ぶ欄があるのですが、「興味ありストレート」なる選択肢があるんですね。

悩んでいる段階ならこれくらいでいいのです。下手にレズやらバイやら言うよりよっぽど角が立ちません。

まとめ

かわいいもの好きが女子のサガ。かわいい女子を見れば「クッソかわいい」と思うのも当たり前。スキンシップに嫌悪感を抱かないのも、それもまた当たり前。だからこそレズビアンなのかどうかの判断は難しいんですよね。

全身あますことなく舐め回したいと思うのであれば可能性は高いです、合意のもとでやってみましょう(楽しいよ!)
これしかない!これだ!確かに異性に性的なものは感じない!と思ったなら、レズかもしれません、ひとまずそういうことにしておきましょう。
それでも異性もイケそうならバイの可能性が高いです、ひとまずそういうことにしておきましょう。

LGBTとしての自覚があってもなくても、結局のところは暫定でしかないのです。死ぬときに「ああ、やっぱりそうだったなぁ」と思えればめっけもんぐらいです。

ひとつ注意するとすれば、男性嫌いとレズビアンは「≠」であり別物だということ。

友達にしかなりえない人間を性別だけでキライになるというのは通常ありえませんよね。異性が苦手な人が「じゃあ私レズだ!」と考えやすいようですが、それは「異性が苦手なだけ」でイコール同性愛というのは短絡的すぎます。生き様の覚悟を決めたレズをナメてはいけません。

自分は何者なのかを考えるのはいいことだと思います。しかし、考えすぎてむしろ型にはまっていませんか?

あなたはあなたでいいんです。どっちだろう、私は何者なんだろう、と悩んでいるそのままの自分を受け入れて、かつ受け入れてくれる人とてんやわんやしながら死ぬまでのカウントダウンを楽しんでいきましょう。

セクシュアリティを決めることより、ありきたりですが自分らしく生きることの方が何倍も大切だと思います。

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